ケーススタディ
営業・マーケ協働の新規開拓体制
サマリー
「なんでやってくれないんだろう」――溝のあった営業現場と営業支援チームが、
協働して新規開拓できる体制へ
お客様について:【業種】素材メーカー 【規模】売上数百億円規模 【ご担当者様】営業支援チーム長
お客様のお悩み
- 新商品を売りたいが、リードやアポ渡しでも営業からは「ニーズなさそう」「今じゃない」と報告されて終わる
- マーケティング施策を積み重ねても状況が変わらず、営業との関係性も良好ではない
本質的な問題
- 素材商品は、完成品メーカーの開発・更新タイミングでないと検討されないという特性が強い
- 誰に・どんなシチュエーションで売れるかが、営業支援・営業現場どちらでも言語化されていない
取り組み開始前
- やみくもにリードを増やすが、営業が動かず案件化しない
- 「今は必要ないらしい」と営業から突き返されて終わる
- 「自分たちでなんとかするしかない」という孤立した取り組み
取り組み後の変化
- 営業がアプローチしてくれるターゲット顧客の創出ができるようになってきた
- 「長期で追ってほしいからインサイドセールスで追ってほしい」という協力前提に変わってきた
- 営業現場と自ら対話の機会を取るようになってきた
お客様の声
自分たちでどうにかする方法にばかり目が向いていましたが、誰に・どんなタイミングで売れるのか?という原点から再検討できたことがポイントでした。現場との関係性も少しずつ変わってきている実感があります
TOMOSEとやったこと
- 有効リードの定義(営業を巻き込んだヒアリングでターゲット・シチュエーションを具体化)
- タイミング検知の仕組みづくり(インサイドセールス体制の構築 + CRM・Webサイト連携)
1. お客様のお悩み・ご状況
こんな相談から始まりました
「新商品を売っていきたいけど、思うように現場が動いてくれない」 ある素材メーカーの営業支援リーダー様からのご相談でした。 この会社は、部品メーカーや完成品メーカーへの安定的な納品で売上を積み上げてきた企業です。トップの意向のもと、スペックの高い新商品や引き合い商品を新たな柱として育てるという方針が掲げられ、営業支援チームを中心に新規開拓営業の取り組みが始まっていました。
会社の概要
- 業種:素材メーカー
- 担当者様:営業支援チーム長
- 規模:売上数百億円規模
取り組んだこと
- 新商品紹介LP・チラシの作成
- 新商品紹介を目的としたウェビナー・展示会の開催
- 興味を持ちそうな属性のリードを獲得し、営業に情報提供
上記を数年かけて取り組んできましたが、当初から導入実績は大きく増えず、営業支援チームによる成果は出ていないように見えていました。 リードを渡しても営業は電話しない。「電話しましたが、ニーズがなさそうです」と報告されて終わる。なんとかこちら側でアポを設定してトスしても「商品は紹介しましたが、今じゃなさそうです」と返ってくる。 「私たちは頑張ってリードを増やしているのに、なんでやってくれないんだろうという気持ちは正直あります」と、関係性も良好ではないように見受けられました。
2. 対話を通じて見えてきたこと
営業現場の実態:忙しさと関係性の壁
話を聞いていくうちに、まず見えてきたのが現場の実態でした。 営業現場は既存顧客への対応でいっぱいでした。そのうえ、営業支援チームは営業現場との関係性がそれほど深いわけではなく、現場からすると「現場を知らない本社の人たちが無茶難題を押し付けてくる」という構図になりやすい関係性でした。そのため、営業支援チームからリードや案件の話が来ても、営業が積極的に協力する体制にはなりにくい実態がありました。 一方の営業支援チームには「営業に頼っていてもうまくいかないから、自分たちで良いリードをWebや展示会で取っていくしかない」という思いが強くありました。広告出稿やウェビナーなど、さまざまな施策を工夫して実行してきたものの、営業現場の実態は正面から見えない。買ってくれるお客様の理解度も上がらないまま時間が経っていました。 また、新商品が売れているケースは何件かあるものの、「なぜそのお客さまに売れたのか」が表面的なところしか把握出来ていませんでした。それでも、リードや案件を増やさなければという焦りからプロモーションを進め続けていました。
この商品の特性:タイミングが合わないと、そもそも検討されない
対話の中で見えてきたもう一つの重要な点が、この素材系商品ならではの特性でした。 素材メーカーの商品は、完成品メーカーが新しい製品を開発する・既存製品をアップデートするタイミングでないと、興味を持ってもらえませんし、検討の土台に上がりません。課題を啓蒙すれば購買意欲が高まるコンサルティング型の商品とは異なり、「そのタイミングに合わせて提案できるかどうか」「そのタイミングに連絡がもらえるかどうか」が受注の鍵を握る商品です。 現場の営業メンバーが「今じゃないと言われた」と感じていたのは、ある意味では商品の性質を正確に捉えていたとも言えます。問題は、関係性を維持し、そのタイミングを検知できる仕組みがなかったことでした。
本質的な問題の整理
対話を通じて、問題の核心が見えてきました。
① 誰に・どんなシチュエーションで売れるかが見える化されていなかった
リードを増やすこと・プロモーションをすることが先行していて、「この商品を本当に必要としているお客さまはどんな会社で、どんな状況のときか」が、営業支援チーム側でも営業現場側でも言語化されていませんでした。
② タイミング型の商品なのに、やみくもにリードを増やす動きになっていた
どれだけリードを増やしても、タイミングが合わないお客さまに会っても検討してもらえない。まず「誰に・いつ届けるか」を整理しなければ、施策はいつまでも空回りしてしまいます。
3. 一緒に取り組んだこと
取り組み①:有効リードの定義――営業を巻き込んでターゲットを具体化する
まず取り組んだのは、「この新商品が本当に刺さるお客さまとシチュエーション」を明確にすることでした。 重要視したのは、営業支援チームだけで考えるのではなく実際に新商品を売った経験のある営業メンバーにも参加してもらい、ヒアリング・具体化の場を作ったことです。少ないながらも受注につながったケースについて、「なぜそのお客さまが買ったのか」「どんな状況・タイミングで商談になったのか」「どんな課題を持っていたのか」を丁寧にヒアリング・対話をしていきました。一見すると当たり前にやっているように見える取り組みですが、上述したような関係性の中で、2者間だけで行うのは案外難しかったようでした。 そこから整理されたのは、有効なターゲット企業像・受注につながりやすいシチュエーション・そのお客さまとまず出会うためのプロモーションのあり方等でした。営業支援チームが「自分たちだけで考えていた」状態から、営業現場の知見を活かした整理へとアップデートしていきました。
取り組み②:タイミング検知の仕組みづくり
次に、タイミングが重要なこの商品の特性に合わせて、「まだその段階ではないが、企業的な相性は良いお客さまを関係を構築する取り組みと、タイミングを検知する仕組み」を並行して作りました。
まだまだ客との関係構築
営業支援チームのメンバーが、商品の購買可能性はあるものの今すぐではない担当者に対して、情報提供と関係構築を中心としたインサイドセールスを担う体制を作りました。「タイミングが来たら相談したい」と思ってもらえる関係を、中長期で育てていく取り組みです。
タイミングを検知する仕組み
| 対象 | やったこと |
|---|---|
| CRM | 顧客ごとの状況・検討タイミングを管理できるよう、管理情報(取得項目)を再整理 |
| WebサイトとMAの連携 | お客さまが関連ページに訪問したタイミングで担当メンバーに通知が届く仕組みを構築 |
| 外部情報連携 | ターゲット企業の開発動向・新製品情報が取得できる仕組みを導入 |
今すぐ客だけでなく、まだまだ客のお客さまが検討を始めそうなタイミングを検知し、関係構築の積み重ねと合わせて、受注タイミングを逃さない体制を整えていきました。
4. 取り組みを通して起きたこと
| 場面 | 変化前 | 変化後 |
|---|---|---|
| 新規リードへの対応 | やみくもにリードを増やすが、営業が動かず案件化しない | 営業がアプローチしてくれるターゲット顧客の創出ができるようになってきた |
| 営業との連携 | 「今は必要ないらしい」と突き返されて終わる | 「長期で追ってほしいからインサイドセールスで追ってほしい」という、協力を前提としたコミュニケーションに変わってきた |
| 営業支援チームのスタンス | 「自分たちでなんとかするしかない」という孤立した取り組み | 営業現場と自ら対話の機会を取るようになってきた |
施策の変化以上に、営業支援チームと営業現場の対話の質が変わり始めています。「リードを渡しても動かない」「突き返されて終わる」という一方通行の関係から、「このお客さまは長期で一緒に追おう」という協働の関係へ。「誰に・どう売るか」という共通の言語ができたことで、初めて両チームが同じ方向を向いて動けるようになってきました。
5. お客様の声・TOMOSEパートナーズの特徴
ご担当者様からの声
「自分たちでどうにかする方法にばかり目が向いていましたが、そもそも誰に・どんなタイミングで売れるのか?という原点から深く再検討できたことがターニングポイントだったなと思います。営業メンバーも交えてこういう形で整理する場は多くなかったですが、少しずつ変わってきている実感があります」
この事例でTOMOSEが担ったこと
- 「リードを増やしても営業が動かない」の背景にある、ターゲット未整理とタイミング検知の不在という構造問題を整理した
- 営業支援チームだけでなく、営業現場も巻き込んだヒアリングで有効リードの定義を具体化した
- 営業支援チームと営業が協働して成果を出せる関係性・業務設計を作った
TOMOSEパートナーズならではの強み
「お客様の徹底理解」から始める。施策やオペレーションの話をする前に、「この商品を本当に必要としているお客さまとシチュエーション」を言語化することから始めます。この整理なしにリードを増やしても、現場は動けないままです。お客様と商品特性をふまえた売り方の構造から考えることが、TOMOSEパートナーズのアプローチです。 営業現場と営業支援チームの協働をデザインする。マーケティング・営業支援側の取り組みは、営業現場との連携なしには成果につながりません。どうすれば現場が動いてくれるか、どんな情報・仕組みがあれば協働が生まれるか。組織の関係性を踏まえながら設計します。 戦略から実装まで、自分たちの手で担う。ターゲット整理・業務プロセス設計だけでなく、CRMの構築・Webサイト開発・合意形成まで、仕組みとして動かすところまで一気通貫で伴走します。
TOMOSEパートナーズが解決できること
- 新商品・新規開拓を掲げているが、リードを渡しても営業が動かない状態が続いている
- マーケティングチームと営業との連携がうまくいかない
- 関係構築とタイミング検知を組み合わせた、中長期の新規開拓の仕組みを作りたい
まずは「商品に対しての想いやどんな事業・組織になったら理想か」というテーマでお話を聞かせてください。「新商品を売ってくれない」という目の前の課題も、理想の顧客や、理想の組織像を整理することで見え方が変わることが多いです。まずは話してみるところから、お気軽にご連絡ください。
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